生きて死ぬ知恵 柳澤桂子さんの書いた般若心経の解説本。 (小学館 ¥1,200) 堀文子さんのイラストがなんとも幻想的。 宗教自体にさほど興味は無いけれど 般若心経の存在は前々から気になっていて どういう事が書かれているのか知りたかった。 ---色即是空、空即是色--- (本文より) お聞きなさい 私たちは 広大な宇宙のなかに存在します 宇宙では 形という固定したものはありません 実体がないのです 宇宙は粒子に満ちています 粒子は自由に動き回って 形を変えて おたがいの関係の 安定したところで静止します 形あるもの いいかえれば物質的存在を 私たちは現象としてとらえているのですが 現象というものは 時々刻々変化するものであって 変化しない実体というものはありません 実体がないからこそ 形をつくれるのです 実体がなくて 変化するからこそ 物質であることができるのです ---------------------------------------- この訳をした人は学者で 「空」の状態を原子というアプローチで説明している。 なるほどな〜〜と思う。 今、この訳を読んで自分でも不思議なほど納得した。 簡単に説明はできないけど 般若心経の、釈迦の伝えたかった事が入ってきた。 特別なことではなく 不思議なことでもなく あたりまえの摂理として この世(宇宙)の真理を説いているんだなと。 愛も憎しみも 悲しみも喜びも この世で起こることはおおよそ すべて私たち自らがつくりだしているものなんだ。 私たちが体現したくてやってるんだ。 人間であることを楽しみたいなぁと そう思う。 (2005年8月mixi日記より) |